天然木家具の特性
天然木家具の特性
天然木のため個体差があります。そのため、同じ素材・同じ仕様であっても、木目や色味は異なる場合があります。また、お使いになるなかで多少のひび割れや反りが生じることがありますが、天然木ならではの味わいとしてご了承ください。木そのものの表情や、色・ツヤが、使うほどに味わいを増す、世界に一つだけの表情をした家具たちをお楽しみください。
ご注意点
木は家具になっても「呼吸」しています。湿度や温度など、置かれた影響に合わせ伸縮します。過度な乾燥や湿気は、大きなひび割れや反りの原因となりえますので、冷暖房器具や加湿器が直接当たる場所はお避けください。また、大きな反りの原因になりますので、ビニールマットは決して使用しないでください。
仕上げの塗装について
・オイル塗装
天然の植物性オイルを主原料とした塗料で、木の内部までオイルをしみこませ保護する塗装方法です。木の木目や質感をより感じられるのが魅力です。ご家庭で、オイルの塗り直しによるメンテナンスをできるのも特徴です。より一層味わいが深まり、愛着のある家具に育っていきます。
オイル塗装の家具は、キレイキレイに使うというよりも、使い込むことでかっこよく育てるのが楽しみな家具と言えます。(蜜蠟塗装も同様に、木の質感をより感じられる塗装です)
・ウレタン塗装
ウレタン塗料の薄い塗膜で表面の木部を覆って保護する、より強固な塗装方法です。ウレタン塗装は汚れにくく、ご家庭でのメンテナンスは必要ありません。
オイル塗装(蜜蠟塗装)、ウレタン塗装、どちらも木の経年変化をしっかりと感じていただけます(無着色の場合)。比較すると、ウレタン塗装の方がゆっくりと経年変化するので、ゆっくりゆっくりと家具が育つのを楽しむのも魅力的です。
汚れにくいほうがいい、手入れはあまりしたくない、できるだけキレイに使いたい。そんな方にはウレタン塗装がおすすめです。ウレタン塗装でもしっかりと愛着のある家具に育っていきます。
お手入れについて
基本は乾拭きで、水拭きの場合もできるだけ固く絞った布巾で拭いてあげてください。お食事をこぼしたなど汚れが気になる場合は、中性洗剤を3%程に薄めた液に布巾を浸し、良く絞って拭き取ってください。その後、固く絞った布巾で水拭きし、最後に乾拭きをしてください。
オイル塗装、ウレタン塗装、どちらの家具の場合も、天然木の家具は化学的な掃除用品(化学雑巾など)との相性は良くないため、お使いにならないようご注意ください。特に、溶剤(エタノール、ベンジン等)や研磨剤(メラミンスポンジ等)などのご使用は、変色や傷、塗膜の劣化によるベタつき等の原因となるので、お避けください。
※サンドペーパーをあてるメンテナンスは、オイル塗装の無垢材の部分以外には、おこなわないでください。(例えば、ウレタン塗装や突板部分、その他の素材にはNGです)
※オイルメンテナンスでご使用した布は、水に浸けてから捨てて下さい。(布に染み込んだオイルが自然発火する恐れがあるため)
天然木家具の味わい
天然木家具は、使うことでそれぞれのご家庭の味に育てていくのが醍醐味です。時とともに、愛着が育っていく家具です。オイル塗装の家具は、ときどきお手入れして良い表情にしてあげるのも、おすすめの楽しみ方です。ウレタン塗装の家具も、乾拭きしてあげると良いツヤが出てきます。皆さまの天然木家具ライフが、より一層心地良い時間になりますように。